チェンマイの楽器展示に並ぶスンとサロー(2007年)。
チェンマイの楽器展示に並ぶスンとサロー(2007年)。 · Sandor Weisz (santheo) · CC BY 2.0 · 縦横比を保って長辺800px以内に縮小・WebP変換・メタデータ除去。加工画像も元と同じライセンスで提供。

サローとスンの演奏、ソーの歌

ランナーの音楽の紹介でよく出てくるのが、サロー・ソー・スンです。サローは弓で弦をこする楽器、スンは弦をはじく楽器。この呼び方でのソーは、歌を指しています。こうした弦楽器に笛や打楽器を加えて演奏することもあります。

チェンマイ大学の曲目解説には、ビルマの趣をもつ「Phama」や、作者の名が伝わらない「Long Mae Ping」が載っています。古い曲には、人や地域の行き来を伝える名前もある。同じ曲でも土地によって名前が違い、一つの呼び方だけではたどれない歴史が残っています。

メーオンでスンを演奏する伝統音楽の教師(2010年)。本文のスントーン・ナ・チェンマイ本人ではありません。
メーオンでスンを演奏する伝統音楽の教師(2010年)。本文のスントーン・ナ・チェンマイ本人ではありません。 · Takeaway · CC BY-SA 3.0 · 縦横比を保って長辺800px以内に縮小・WebP変換・メタデータ除去。加工画像も元と同じライセンスで提供。

スントーンの教えと街での音楽の継承

スントーン・ナ・チェンマイはチェンマイの王族に生まれ、幼いころから音楽を学びました。のちにチェンマイ舞踊芸術学校で教え、合奏の編成や調律を考え、楽譜も記録。その教えは、北タイ各地で教員となった弟子たちに受け継がれています。

師匠に教わることもあれば、演奏を見てまねたり、行事で耳にしたりすることもある。2010年のチェンマイを対象にした研究には、教室の外も含めたさまざまな場所で、音楽を学ぶ人たちの姿が描かれています。

チェンマイ大学の門(2018年)。本文で紹介する1984年の学生クラブの演奏を撮影した写真ではありません。
チェンマイ大学の門(2018年)。本文で紹介する1984年の学生クラブの演奏を撮影した写真ではありません。 · Christophe95 · CC BY-SA 4.0 · 縮小・WebP変換。今回追加加工なし。

1984年に学生が紹介した「Hae-noi」

「Hae-noi」は、チェンラーイ県チェンコーンで親しまれていた曲です。1984年にチェンマイ大学の学生の民族音楽・舞踊クラブが紹介し、チェンマイやランプーンにも広まりました。学生の演奏を通じて、ほかの街でも知られるようになった曲です。

旧市街北門のチャーンプアック門と城壁(2009年撮影)。本文で紹介するNorth Gate Jazz Co-Op付近の地域の風景で、店内や2007年の開業時の写真ではありません。
旧市街北門のチャーンプアック門と城壁(2009年撮影)。本文で紹介するNorth Gate Jazz Co-Op付近の地域の風景で、店内や2007年の開業時の写真ではありません。 · Individualist · Public domain (author dedication) · 縦横比を保って長辺900px以内に縮小・WebP変換。トリミングなし。

2007年に始まったNorth Gate Jazz Co-Op

旧市街の北門近くにNorth Gate Jazz Co-Opができたのは、2007年。地元のミュージシャンも旅の途中の人も集まり、街のジャズを聴く場所になってきました。これから行くなら、会場の最新案内でその夜の出演者を確かめられます。

提供されたSANIMYOKの紹介写真。撮影日時・場所は未確認です。
提供されたSANIMYOKの紹介写真。撮影日時・場所は未確認です。 · 提供資料より · 掲載許可確認済み · 縦横比を保って縮小・WebP変換。トリミングなし。

2010年代からのバンドと海外での活動

SANIMYOKが高校時代に演奏していたのは、パンクのカバー曲でした。大学で美術を学び、ブルースやロックも聴くようになり、やがて自分たちの曲をつくっていきます。

同じチェンマイのインディーポップバンド、YONLAPAにも目を向けてみましょう。2020年にEP「FIRST TRIP」を発表し、2022年には日本ツアーへ。2023年に初のフルアルバム「LINGERING GLOAMING」を出しています。同じ2023年には、歌手Noi NaaがSTUTSとの「Two Kites」を発表しました。

提供されたSANIMYOKの演奏写真。本文で紹介するバンドの参考写真です。撮影日時・会場は未確認で、本文の特定年の公演記録ではありません。
提供されたSANIMYOKの演奏写真。本文で紹介するバンドの参考写真です。撮影日時・会場は未確認で、本文の特定年の公演記録ではありません。 · 提供資料より · 掲載許可確認済み · 縦横比を保って縮小・WebP変換。トリミングなし。

伝統音楽の新作とバンドの共作

伝統音楽を学ぶ人たちも、新作を発表しています。2020年11月28日にチェンマイ大学で開かれた現代ランナー音楽のレクチャーコンサートでは、プロジェクトに参加した五つのグループが、新しい作品を演奏しました。

SANIMYOKは2024年に日本のJERSEY EIGHTへ出演し、2025年には瑛人と「Free Bird」の日本語版を発表しました。昔からの曲を教える場所があり、海外の仲間と曲をつくるバンドもいる。チェンマイでは、どちらの音楽も続いています。

SANIMYOKの曲を聴くなら、バンドの特集へ。チェンマイでライブを聴きたい方は、音楽・イベント案内から会場や出演者を探せます。

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